- 身内はまた九度の発熱。結局、めいっぱい病院で付きそうハメになる。急遽血液検査をするために医師がやってきたが、注射が痛いだのと身内はわめきまくるし、見事なまでの修羅場だった。何がゴールデンウイークだ。こっちは血抜きで三時間だよ。
- アパートの廊下では気楽そうな三人組が楽しそうに歩いていた。むかついたので、壁を蹴っちまったよ。びっくりしただろうなぁ、三人組。ごめんよ。おじさん、疲れてるからさ。
- 精神的に限界を超えているのは、自分でも判っている。でも、助けはこないし、自分の代わりもいない。それが介護というものだ。請求書は私が払うのだし、何かあったら私の携帯が鳴るし、誰かを殴れば犯罪者だ。
- 息も絶え絶えの身内は、もはや何のために生きているのか判らない状態だが、ふと気づけば、私自身も何のために生きているのか判らない状態だ。何人かの人間を生かすために、自分を少しずつ殺している。
- そんな中にやってきた、驚愕のヒッポリト星人。エース人形付き。文句なしの逸品。生命エネルギーを少しもらった。