怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

病気のときは落語を聴こう

  • ふと気がつけば、鼻がむずむずして、体がだるい。完全な風邪らしい。病院に行き、薬を貰って、寝る。
  • 夜も早く寝ようとするが、まったく眠れず、結局、午前四時くらいまで、布団の中で七転八倒する。薬もあまり効かないようで、体調は好転せず。
  • 眠れないときは、あきらめて落語を聴く。五代目柳家小さんの「不動坊」。東京落語では、小さん師と小三治師がやっぱり一番いいなぁ。小さん師の穏やかで丁寧な物言いの中に、「さあ、やってやるぞ、覚悟しろ」みたいなニュアンスがほんのひと匙入っている感覚がたまらない。今回の「不動坊」は、風呂屋のシーンまでがカットされ、ほぼ、寡婦三バカの視点で語られる。今まで疑問だった、「幽霊をだしたとして、その後、どうしたいんだろう」という点にもさらりと言及されていて、すっきり。
  • つづいて、三代目三遊亭金馬師の「てれすこ」。寝ようとして聴いていたが、金馬師の持つ陽の気を食らって目がさえた。結局、CDに収録されている、「てれすこ」「七の字」「雑俳」「艶笑小噺総まくり」を四本たてつづけに聴いてしまった。録音年代はすべて昭和30年代。「昨日のことが今日判る新聞。今日のことが夕方判る夕刊。一時間前のことがすぐに判る号外。今やっていることが手に取るように判る放送ニュース。だんだん早くなります。昭和50年ころになると、明日新聞といって、明日のことが今日判る」。インターネットを前に、しみじみと昭和を振り返る。