怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

「福家警部補の報告」文庫化

  • 時期を逸しておりますが、福家警部補シリーズの第三弾「福家警部補の報告」が文庫になりました。少女漫画家が犯人「禁断のプロット」、引退したヤクザが犯人「少女の沈黙」、一部で大人気だった後藤喜子さん登場「女神の微笑」の三編が入っております。
  • 前作「プロジェクトブルー」から大分、間が空いてしまったので、原点回帰というわけではないのですが、正当派犯人との対決をやって勘を取り戻そうとした「禁断のプロット」。檀れいさん主演でドラマ化された際には、富田靖子さんが犯人を演じて下さいまして、ドラマ版全話の中で、一番のお気に入りです。
  • 犯人との距離感が絶妙で、刑事コロンボシリーズ一番人気の「別れのワイン」。その距離感を保ちつつ、犯人の行動がえらく格好良くて、追及していく福家の方が悪役に見えてくる犯人像をできないか……と思い書いたのが「少女の沈黙」。個人的には、シリーズの中でも一番思い通りにできたのかなぁなどと思っているお気に入りです。
  • さて、いざ本が出ると、瞬く間に人気者となった後藤喜子さん。書いた本人もびっくりと「女神の微笑」。「喜子さん、また出てくるんでしょう?」とよくきかれました。喜子さん、再登場の予定はありますが、すみません、もう少し、先になりそうです。福家との再対決の場は、もしかすると、日本ではないかもしれません。
  • 福家シリーズはこの後、「福家警部補の追及」という四冊目がありまして、それが文庫になるのは、2017年か2018年の予定です。
  • さらにその後になると、「ミステリーズ!」誌上で、「是枝哲の敗北」と「上品な魔女」の二作を書いておりまして、2017年中にはあと二作書いて、これまた2017年か2018年初めには本にしたいなと考えています。

 

福家警部補の挨拶 (創元推理文庫)

福家警部補の挨拶 (創元推理文庫)

  • 作者:大倉 崇裕
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2012/10/25
  • メディア: Kindle版
 

 

福家警部補の報告 (創元推理文庫)

福家警部補の報告 (創元推理文庫)

  • 作者:大倉 崇裕
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2016/12/12
  • メディア: Kindle版