子供時代は(今もそうだけど)絵に描いたような引きこもりで、日々、何に救われていたかって、やっぱり怪獣のソフビ人形だったなぁと思い返す。積み木と怪獣ソフビがあれば、まあ何とか、一日、乗り切っていけた。息子には引きこもりなんかにはなって欲しくはないが、今、我が事を振り返って見るに、当時、友達もおらず一人自宅でひたすら、あれこれストーリーを妄想しながら怪獣遊びをし、ノートに怪獣の絵を描き、親に隠れてこっそりテレビを見ていたことは、まったくの無駄だったとも思えない。想像力ではなく、妄想力を養うって大事だと思う。想像力なんて、いざという時自分を不安にすることはあれ、助けてなんかくれない。妄想力は逆だ。追い詰められたとき、助けてくれる。一種の逃避行動なんだけど、上手く逃げることって、生きていく上ではとても重要な技術だ。 とまあ、そんな深淵なことまで考えているわけではないけれど、怪獣ソフビのお伴に積み木を補充。さっそく、タワーを作り、メカゴモラに蹂躙させていた。よきかなよきかな。