- 立川生志師「紺屋高尾」をTBS落語研究会で見る。上手いなぁ。落語研究会恐るべし。後半、太夫が職人に惚れ込む下りをじっくりきっちり演出しているところなんかは唸る。職人がただ一途であり、正直に事のすべてを語ったことだけで、花魁が一瞬にして「結婚」を決めるはずもない。職人の嘘に気づいていたことから始まり、順を追って、花魁の決心を描いていく。いやぁ、素晴らしい。
- 順番は逆になったけれど春風亭一之輔師「鰻の幇間」も上手いし楽しい。師匠のふくれっ面がこれほど活きる噺はない。元の顔がふくれっ面というね、一之輔師、好きだなぁ。こんなご時世でなければ、高座で聞きたい。