怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。

落語記録2

橘家圓太郎 小言念仏

小言念仏と言えば小三治師だったけれど、圓太郎師の高座はそれに迫る勢い。ずっと木魚を叩いている右腕が心配になるほど。小三治師は「どじょーやーぁぁ」で切ることが多かったけれど、その後のドタバタもまた楽しい。

 

五街道雲助 お直し

「幾代餅」を聴いたときには、何だか幽体離脱して語っているみたいなどこまでも他人事っぽい落語だなぁとがっかりしたんだけれど、「お直し」はもう十八番というか、もはやこの人でなければできない珠玉の噺。これは未来に残しておくレベルだと思う。

 

柳亭小痴楽 湯屋番

小痴楽師、いいなぁ。大好き。一切の物怖じなく、攻めて攻めて、飛び跳ねる。いいですねぇ。既に、小痴楽湯屋番になっている。これから年を経るにつれて変わっていくんだろうなぁ。名人になるような気がする。年齢的に言って、老成した姿を見ることはかなわないだろうけれど、いい人が出てきたなぁ。

 

桂春團治 親子茶屋

先代の春団治師の大ファンであった。「親子茶屋」のカセットがあって、どれだけ聴いたか判らない。春團治師……お年のせいなのか、何ともかんとも、厳しい。

 

柳家花緑 2階ぞめき

「不動坊」に続き花緑師。やっぱりいい。本当にいい。華と落ち着きと色気が調度、いい具合に同居している。若旦那の何とも言えない憎めなさが出ているのは、やはり花緑師のもって生まれたものか。ボロクソ言ってきたけれど、今はもっとも聴きたい落語家のお一人。素晴らしい。

 

三遊亭圓助 厩火事

 

三遊亭圓生 包丁

たしかにこの噺をできるのは、圓生師くらいしかいないのかもしれない。バカな弟分が徐々に存在感を増し、哀れな清元の師匠と思われていた女性が実に気っぷのいい芯のある女性になり、切れ者でイケメンの兄貴分と思われていた男が実はたいしたことのないただの薄い男になる。それをかなり近い距離感で演じ分けていくわけだから、それはそれは難しい噺。圓生師で止めて、映像を見返すのが良いのかもしれない。