柳家小せん 金明竹
しっかりとした安定の語り口だけれども、あまりに淡白すぎて、長くもたない。特にこの話はやたらと繰り返しが多いので、余計に集中力がもたない。やりとりもオーソドックスな笑いを誘うものが多いので、淡白すぎて全然笑えない。後半の関西弁早語りは実に見事なもので、場内から拍手も沸き起こるが、4回目ともなるとさすがにきつい。いきなり後半から入れば大笑いして終わるような気もするが、それでは金明竹ではないし。いや、とても聞きやすいし、うっとりするような間の取り方で、とっても心地よいんだけれど。