怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

「相棒」の「長坂秀佳」である「櫻井武晴」作品を見る 8

  • CSで再放送中の相棒。「相棒」の「長坂秀佳」である「櫻井武晴」作品をピックアップして見て行く。シーズン2突入。

シーズン2 第16話

 

「どうやら、あなたの人生は否定されはわけではないようですねぇ」

 

沙雪を身を挺してかばい、撃たれた男工藤伊佐夫は、「私は人を殺した」という謎の言葉を残し、病院から消える。加茂内殺害の現場にも居あわせたあの男は、いったい何者なのか。杉下と亀山は、病室に残されたマッチ「みどり」を手がかりに、彼を追う。マッチに書かれた「みどり」は、本宮沙雪の母親みどりが営む店であった。彼の夫、沙雪の父親は、金銭トラブルから二人を殺害、四年前に死刑となっていた。沙雪が売春などに手をだしたのも、それ以来である。工藤は二週間前から、「みどり」の常連であり、沙雪の身の上などについても、みどりから聞いて知っていたと言う。杉下たちは、工藤の残した言葉などから、彼が逃亡犯、あるいは服役経験があると考え、小野田に調査を依頼するも、すべて空振り。そんな中、工藤が大学校内で何者かに殴打される。その陰には、遠大な復讐計画があった。巧妙な伏線を介した15話との絶妙な繋がり具合が小気味良い。二時間ドラマ的に見えて、実に巧妙なプロットであり、この前後編は大いに評価されるべきと考える。もちろん、前田愛の出演作として20ポイントほど上積みするのは、当り前である。終幕で日和らず、バシッと拒絶で終えるあたりも素晴らしい(もちろん、その後に微かな救いはあるのだけれど)。それにしても、第15話のファーストカットの見事さはどうだろう。あれこそ、もっとも強烈なパンチであり、あのカットゆえ、見ているこちらはずっと幻惑され続ける。どこまでが確信犯なのか判らないけれど、とにかく見事としかいいようがなく、小野武彦の代表作であることも間違いあるまい。

 

  • 保険証廃止絶対反対&河野太郎は辞めろ

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