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「歌人探偵定家」(羽生飛鳥)。
前作までの探偵役、平頼盛の長男保盛が藤原定家と共に謎解きに挑む連作。探偵役は定家であり、保盛が少々気弱なワトソン役というのが楽しい。
頼盛は常に清盛の顔色をうかがっていて、無理難題に愚痴をこぼしつつ、結果として鮮やかに謎解きを解いてしまう。そんなキャラクターが大好きだったが、保盛にもしっかりとその血は受け継がれていて、定家に翻弄されつつ、謎に向き合う様はどこか微笑ましく、殺伐とした時代に起きる凄惨な事件と丁度良いバランスになっていて、収録作五編、楽しめた。鬼や呪いが実在すると信じられていた時代のミステリーであり、特殊設定的な側面もある。
それにしてもブチ切れた定家のシュトロンハイム味。


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