怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

ダブるダブる、ウルトラパノラマファイト

  • 何とか余裕もできたので、予定通り、習い事へ行く。予定通りに物事が進むうれしさよ。
  • 悪鬼悪魔の食玩「ウルトラパノラマファイト」。「バルタンサミット」を何とかすべく、コルクT氏に泣きついたところ、さっそく某所に出かけ、右側一番奥を四つ購入してくれた。しかし、出てきたのは、なぜか「レッドキング対アボラス」!! ダブり候補として、100円でも引き取り手がない、駄アイテム。どうやら、右一番奥にあるのは「物別れ決戦」だけで、「バルタンサミット」はまた別のアソートらしい……。ということで、私の早合点により、コルクT氏の家では、たくさんのレッドキングがたくさんのアボラスと戦っている。すまん、T氏。

読書
「ライオンの冬」(沢木冬吾)。

徳間の編集さんに教えてもらった逸品。舞台は1992年。不知山地最東端に、武装した男たちがやって来た。彼らの狙いは山に一人住む、伊沢吾郎、82歳。吾郎は現フィリピン政権の浮沈に関わるあるものを持っている。そして現在、彼は身分を隠したフィリピン人の特殊部隊数人に、警護されていた。武装グループは綿密な計画をたて、吾郎たちを襲撃、特殊部隊を半ば壊滅状態へと追い込む。だが、彼らには唯一の誤算があった。伊沢吾郎は戦時中、フィリピンのジャングルで米兵たちを震え上がらせた、狙撃兵だった。狩猟用ライフルを手に山中に入った吾郎は、捕らえられた孫娘結を救うため、戦友の猫田とともに、反撃を開始する。

82歳のジャングル戦エキスパートが武装グループと雪山で死闘を演じるという、それだけでもう燃えるじゃないですか。じいちゃん、強いんだこれが。どうせなら、ハリウッド風にバンバンやって欲しかったが、そうしなかったのが、作者の節度であり、矜持だったのだろう。

 

ライオンの冬 (角川文庫)

ライオンの冬 (角川文庫)

  • 作者:沢木 冬吾
  • 発売日: 2016/01/25
  • メディア: Kindle版