- あまりに場所を取るので、古い古いジュラルミン製の衣装ケース三つを捨てた。無印の衣装ケースが五つ買えるくらいの金を取られたが、とりあえず、少しすっきりした。問題なのは、ケース内にあった、雑多なものたち。大半は、私の身内がしまっておいた「思い出の品」。私にとっては親類に当たる人たちにまつわるものがほとんどだが、介護などのゴタゴタを通して、ほぼ7割方と交流を絶ったので、すべて捨てることにする。祖父の品々には私も多少の思いもあるが、手近にかわいい孫が二人いることだし、私のことなんざ、覚えてもいないだろう。おお、すっきりしたぞ。空いたスペースに怪獣を並べよう。