怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

ミステリークロック

年末年始はまったく本が読めず、昨年買った貴志祐介著「ミステリークロック」をようやく読み始める。

テレビ化もされた防犯探偵シリーズは大好き。練りに練られたネタと、珠玉のトリック。当然、多作のきくものではなく、数年に一度の楽しみとなっているのがまたいい。

「狐火の家」収録の「黒い牙」は生きもの係発想の出発点ともなったもので、圧巻のトリックと生理的な気持ち悪さが見事に同居している傑作。○○を使ったミステリーでこれを越えるものはそうそう作れるはずはなく、「生きもの係」シリーズが今後続くとしても、「○○を愛した容疑者」はないのである。実際、リクエストもあったのだけれども、「黒い牙がありますので」とお断りしている。

 

さあ読むぞと勢いをつけた途端、持病とも言うべき胃痛で倒れた。きついわぁ。何も食べられず、13時間こんこんと眠ったが、まだ本調子ではなく、お粥生活である。今年は引きこもり的生活から脱却しようと思っていたが、体力がついていかない。年はとりたくないものだ。 

 

ミステリークロック

ミステリークロック

 

 

 

鍵のかかった部屋 「防犯探偵・榎本」シリーズ (角川文庫)

鍵のかかった部屋 「防犯探偵・榎本」シリーズ (角川文庫)

 

 

 

硝子のハンマー (角川文庫)

硝子のハンマー (角川文庫)

 

 

 

狐火の家 (角川文庫)

狐火の家 (角川文庫)