怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

「主君押込」(辻井南青紀)

  • 帯に偽りのない面白さ。お家騒動を実直な家臣を通して、家族愛も絡めしんみり描くのかと思っていたら、いきなり、忍び、山猟師、飛び道具武装元家臣軍団VS2人(殿含む) という山岳ダイハード展開。後半は舞台を大阪に移しての大博打。読んでいて、上方落語の「米揚げいかき」を聴きたくなった。

「強気の人は、上がる、昇る。米が高いというと喜ぶんですな」

「強気も強気、カンカンの強気の店の前に立って、大きな声で『米を揚げる米揚げいかき』。この声が耳に入ったさかいたまらん」