- 夜明けまでは朦朧としていたものの、午前7時くらいには意識もすっきりする。ただし、傷口のある右下腹部はものすごく痛い。これでいいのか?
- 寝ていたのは、ナースステーションの隣。廊下に面した扉には「面会謝絶」の札のかかる。面会謝絶なんて、めったに経験できないものを経験する。
- そして午前9時。「ご自分の部屋に戻りましょう。歩いてください」と言われる。聴き間違いではないらしい。ただ寝ているだけで痛いのに、そこに目一杯の力を入れて起き上がり、全体重をかけながら歩いていけというのだ。
- ひとまず、起き上がるだけで10分かかった。
読書
「自選短編集ドタバタ編2」新潮文庫版(筒井康隆)