怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

ゴジラ全集とケムール人

-駅ビル内にある新星堂のポイントが2700円たまった。その使用期限が明日まで。慌てて店に行き、商品を物色。ふだん、欲しいものが山とあるのに、いざとなると、これというものが見当たらない。不思議なものである。スタローン最後の傑作(バカ作)「クリフハンガー」のDVDに決めようとした瞬間、邦画の棚にある「AIKI」が目に留まった。これも何かの出会い。衝動的に購入。
-新人賞目前のボクサー太一はバイク事故で下半身不随に。自暴自棄となり、自殺まで考えた太一だが、ある日、合気柔術に出会う。相手を拒絶するのではなく、まず受け入れなければならない。師範・平石との出会いが太一を変える。
-天願大介が原作、脚本、監督を務める渾身の作、と言って良いだろう。障害者の現実という徹底リアリズムの前半と野蛮人フルコンタクト空手との対決というファンタジー全開の後半がまったく相入れてなかったりするのだが、それでも、「これは青春映画なんです」と言い切られてしまうと、不思議と納得できてしまう。役者の配置や直接ストーリーには関係しない挿話が、これまたうまく機能していて、エンターテイメント映画としての完成度はやはり高い。「この映画、嫌い」という人は少ないのではないだろうか。その代わり、「この映画、大好き」という人もまた少ない。今の世の中の流れからすると、埋もれ忘れられてしまいそうな作品。勿体無いなぁ。犬も出ているのに。
-ちなみに、この映画でいう合気とは、大東流合気柔術を指す。合気柔術と合気道は違うもの。念のため。
-本日の阪神。5対1で勝利。ひさしぶりやねぇ、しみじみ。★☆★☆☆☆▲★★★☆