巨人・滝鼻卓雄オーナーが、セ・リーグの３・２９開幕が政府により差し戻しを食らったことに話が及ぶと、語気を強めた。
「節電してくれってことは政府が言うことだろうけどさ、開幕を何日にしろなんてのはお上（かみ）が決めることかね」。さらに「パ・リーグが先行していろんなことを決めているようですけど、そうはいかない」とセパ同時開幕への動きもけん制した。
- もちろん、お上が決めることではないが、決定権を持っているヤツらが、どうにもならんアホばかりだから、お上が決めるんじゃないか。
- その挙げ句、結局は、こういうことになる。
開幕問題に揺れるプロ野球のセ、パ両リーグが４月１２日の同時開幕で最終調整していることが２３日、明らかになった。２９日の開幕をめざしていたセは、東日本大震災の影響で監督官庁の文科省などから要請された東京電力・東北電力管内でのナイター自粛を全面的に受け入れる見通し。同管内に本拠地がある巨人は４月に東京ドームを使用せず、ヤクルト、横浜もデーゲームと代替球場での主催に向け日程を調整。順調にいけば、２４日の緊急理事会で正式決定する。
プロ野球は、２２日に文科省から東京電力・東北電力管内でのナイター自粛を求められ、蓮舫節電啓発相からは東京ドームでのデーゲーム開催にも難色を示された。その直後から、セ６球団は日程見直しに着手。オーナーレベルでの根回しを進めた。巨人は早期開幕にこだわったが、予想以上の世論の反発などもあり、４月中は東京ドームを使用せず、開幕延期も受け入れたもようだ。
