- 「相棒」元日スペシャルを見る。正月早々、よくもまあ、こんなズルズルベトベトした話をやったもんだよなぁ。警官失踪に始まる複数の事件が微妙に糸を引き合い、意外な結末に至る構造は見事で、大いに楽しめた。その他、内容とは関係なく、クローズ署員たちの大逆襲には血が沸き立ちました。ゲストキャラクターの配置がとても巧みで、無駄がなく……
- と誉めそやしたいところだけれど、何だかよく判らない町を舞台に、何だかよく判らない宗教が出てきて、何だかよく判らない麻薬が事件の底を流れていて、何だかよく判らないけど凄く強い青年がいて、ラスボスは論理の通じないヤツで、警視総監とかが簡単にボカンボカンやられてしまう世界観は、もはや「相棒」ではないと思う。杉下右京が解く謎ではないし、今回の犯人は、彼が捕まえる価値もない。よく判らない町が何なのかを解くのが相棒だし、よく判らない宗教の正体を暴くのが相棒だし、よく判らない麻薬が何なのかを解くのが相棒だと思う。
- 相棒の今シーズンは、もはや迷走状態にあると感じる。バラエティ豊かという意味ではなく、ただの迷走。とても残念。
