2023-06-12 「季節のない街」(山本周五郎) 「青べか物語」を読んだなら、当然、こちらもと「季節のない街」。どうでも良い事を喋り続ける人物がよく出てくるけれど、「聞いちゃいられないほど退屈で中身のない話」を、聞き書きのように延々と書き連ねてある文章がなぜかとっても面白く、取り憑かれたように読み耽った挙句、「なるほど、こんなくだらない話を聞かされたんじゃ、たまらないよな」と思ってしまう不思議。