怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

ウルトラセブンX。バツだった10

  • 「ウルトラセブンX」第10話を観る。「X」と「ウルトラギャラクシー」を見比べて、ここぞとばかりに「X」をボロクソ、「ギャラクシー」を無節操に持ち上げている日記を見つけたが、まぁ、こんなのに言い寄られたりするわけだから、円谷も大変だ。
  • で、「セブンX」、さすがの私も今回は言葉が見つからない。ボロクソ言う人の気持ちも判るよ。いくらなんでも、こりゃあ、ないだろう。最終回に向けての助走であるのも判るし、次回派手にやるから、今回は抑えたっていう理屈もあるだろう。だからって、この退屈さは何なのか。「面白い」、「つまらない」レベルならまだ観る楽しみもあるけれど、「退屈」なのは勘弁して欲しい。予算も時間もないというのは判るし、そんな中でもがんばっている心意気が感じられたから、応援もしてきたが、結末を前にこれでは裏切られた気分だ。お金も時間もないのに、正攻法で真正面から物語を描いていくから、子供だましの連続になる。敵地に潜入したスパイが、突然訪ねてきた素性も判らない相手と会ったりするか? それも、敵地のロビーで、監視されていると知っているのに、主人公はためらいもなく核心についてペラペラ喋り、一番の重要物件であるデータを渡す。渡す方も渡す方だし、受け取る方も受け取る方だ。警備厳重でとても近づけないスタジオXには排気ダクトでゴーですか。人間の警備員が見回っているわけか。今度ばかりは、とてもかばいきれまへん。ごめんなさい。ここからは私見だけれど、前半、中盤にサスペンスを入れる余地はあったと思う。主人公がデーターで検索をかけた時点で逆探知されるとか、スタジオ潜入のくだりだって、「こんな簡単にいくなんておかしい」とかそんなことを臭わせればいいわけでしょう。スパイとの接触も、いきなり地下駐車場で始めればいいだけだし。冒頭だって、あのカメラマンが瀕死の状態で主人公の前に現れ、データ渡して死んで、組織の人間はそれを回収して去っていく……方が、目の前で射殺したりするより効果的だったと思う。それから何よりさ、せめて、「セブンX」を出せよ!! それが楽しみで観てるんだから。
  • 何の因果か、つづけて「ウルトラギャラクシー」も観る。正直ね、期待度はゼロ以下でしたよ、過去の遺産を食いつぶす末期症状の断末魔……と思っていましたよ。なのに、けっこう面白いじゃないか。あまりのチープさに失笑していたけど、ジュラン対リトラじゃないか! ウルトラポケモンだ!! がんばれ、ゴモラ。いやぁ、堪能堪能。一部で大人気というのも判る。すべてを「カプセル怪獣化」したと考えれば、ちゃんとしたステージでも作れるノリだと思った。ただ、現時点での番組はカードゲームの宣伝素材でしかなく、ドラマの合間にカードの解説が惜しげもなく挿入され、分断される。この番組に喜ぶのはいいけれど、これが終わった後にいったい何が残るのだろう、次には何があるのだろうと考えると、荒野しか見えてこないのは寂しい限りだ。でも、来週も観るよ。ネロンガだろうが、グドンだろうが。
  • もう大丈夫だろうと油断したのがいけなかったのか、見事に発熱。といっても、6度9分ですが。しかし。平熱5度4分の人間には充分辛く、ふらふらになって寝ていました。やれやれです。
  • 今日になって大分、復活。熱は5度台に戻ったので、ぼちぼち起きだして、ゲラなぞを見ております。
  • ご心配おかけして、すみませんでした。
  • 今日はこれまで、あらあらかしこ。
  • スコープドッグ。

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