破産法の適用を申請したばかりのハリウッドの映画製作スタジオMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)が、人気シリーズ「007」の23作目となる最新作「ボンド23」を12年に公開することを明らかにした。
同作はMGMの財政状況悪化で製作が無期限延期になっていたが、今後の再建策の一環として、看板シリーズの製作を決めたという。公開予定の2012年は、製作プロダクションであるイオン・プロダクションが「007」シリーズを製作して50周年の節目の年でもあり、新作を起死回生の作品にしたいとみられる。同年以降も2年ごとに新作を公開したいとしている。
しかし、現段階で監督や主演など詳細は決まっていない。「ボンド23」は、前2作で主役ジェームズ・ボンドを演じたダニエル・クレイグ(42)が続投することが決まっていたが、今年4月にプロデューサーが製作延期を発表した時点で、スケジュールを白紙に戻した。クレイグは今後、スウェーデンのファンタジー映画「ミレニアム」のハリウッドリメーク版3部作への主演が決まっているなど、ボンドを再び演じることができるかは微妙な状況だという。
クレイグは06年公開の「−カジノ・ロワイヤル」で6代目ボンドを演じ、08年「−慰めの報酬」の2作と合わせ、全世界で約900億円の興収をあげるヒットを記録、クレイグの続投を望む声は多い。
- このニュースでもっとも驚くべきことは、「ミレニアム」がファンタジー映画だっていうことだ。ハリウッドがリメイクすると違うなぁ。
- ミレニアムなんて放っておいてさ、ボンドやってくれよ(本音)。
(2018年9月追記 クレイグボンドは『スカイフォール』『スペクター』と続き大ヒット。さらに一本が待機中)