契約に反してウルトラマン関連グッズのアジア各国での販売を勝手に許諾したとして、タイ人男性が円谷プロダクションに１億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が３０日、東京地裁であった。阿部正幸裁判長は初期のウルトラマンシリーズの海外独占利用権が男性にあると判断、円谷プロに約１６００万円の支払いを命じた。
男性と円谷プロはウルトラマンの海外利用をめぐってはこれまでも訴訟になっており、平成１５年に東京高裁が男性の独占利用権を認め、判決が確定している。
円谷プロは「契約書は偽造されており、独占契約は無効」と主張したが、阿部裁判長は「確定判決で否定された主張の蒸し返しは信義則に反しており許されない」と退けた。
問題をめぐってはタイの最高裁が０８年の判決で「契約書は偽造」と認定した。また中国でも契約を無効とする判決が出ており、国内外で判断が分かれている。
- 権利がどっちにあろうとどうでもいい。年末の映画もどうでもいい。私は「ウルトラマンミレニアム」とかのフィギュアが欲しい。
