怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

「七十四秒の旋律と孤独」 久永実木彦

  •  SF は門外漢なので、偉そうな事は何も言えないのだけれど、著者の見ているものの大きさに圧倒される。ミステリーで描く時間は、解決までの数日、時に数時間であったりする。長くても、人の一生を超える事は稀だ。 作者は1万年を描いている。読者は2万年を読めるの。凄いなあ。たった七十四秒が一万年に広がって、遥か昔だったものが遥か未来になる。すさまじい読書体験だったなあ。