2023-11-07 「七十四秒の旋律と孤独」 久永実木彦 SF は門外漢なので、偉そうな事は何も言えないのだけれど、著者の見ているものの大きさに圧倒される。ミステリーで描く時間は、解決までの数日、時に数時間であったりする。長くても、人の一生を超える事は稀だ。 作者は1万年を描いている。読者は2万年を読めるの。凄いなあ。たった七十四秒が一万年に広がって、遥か昔だったものが遥か未来になる。すさまじい読書体験だったなあ。