- 鮎川哲也賞受賞式に行く。いつもながらもの凄い人。人をかき分け、かき分け、フォアグラ丼というものを初めて食べる。ねっとりと美味くて、三杯も食べてしまった。フォアグラ……じゃなくて、鮎川哲也賞、ミステリーズ短編賞、受賞者の皆様、おめでとうございます。
- 受賞式後、創元社主催の二次会というものについていく。ふらりと席についたら、市川憂人さん、伊吹亜門さん、榊林銘さん、菅原和也さんと、お若い方ばかり。向かいに太田忠司さんがいて下さってよかった。
- 今年の本格ミステリ大賞の二次会で、向かいに座った有栖川有栖さんに、「大倉さん、作家になってどのくらいです?」ときかれたので、「もう16年です。作品が30冊になりました」と答えたら、ニヤリと笑われて「自分の著作の数を数えるようになったら、立派な中堅ですよね」と言われた。
- 永遠のペーペー作家と自覚している私は「中堅」と言われても正直ピンとこなかったのだけれど、90年代生まれの若い面々に囲まれて、世代というものをヒシヒシと思い知らされた。中堅なんて偉そうに言うつもりもないけれど、間違いなく自分は歳をとっていて、ミステリーの世界には間違いなく若く新しい血が入ってきている。
- 帰り際、遅くなって自宅に帰れないという菅原さんが、「漫喫にでも行きますよ」と言っていたのを聞いて、またはっとする。終電を逃した後、漫画喫茶に行くという概念は自分の中にはない。私の時代はファミレスか公園夜明かしだった。時代の先端……というか前方にいない自分が小説を書いていくことの難しさを知る。
- そしてくらりは檻に閉じこめられ、連れて行かれた。さよなら、くらり。
- そしてV3リストバンド!
すごいリストバンド見た。鮎川哲也賞受賞パーティで。 pic.twitter.com/GXa6Lh0yBj
— 大倉崇裕 (@muho1) 2017年10月27日