怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

阪神(2-2)

  • さあ、いよいよ屈辱、歴史的V逸のカウントダウンがやってまいりました。もうここまできたら、シンジラレナーイ、クズ球団としてその名を歴史に刻もうではないか。なんだか、そっちの方が阪神らしいし、そっちの方が楽しい気すらしてきたよ。

 

最前列の男性は黄色いメガホンで、延々と岡田監督をヤジっていた。
 「オカダーッ…選手を信頼しろー…球児がつぶれてしまうぞー」。足を止め、声を張り上げる男性をにらみ返した。それだけでも岡田監督には珍しいことだった。1度はやり過ごそうと歩き出したが、ヤジが止まらない。とぎれとぎれに聞こえる内容は、中継ぎ投手の登板過多に対する批判だった。それは許せなかった。
 「コラーッ、誰に対して言っているんや!」。ネット際まで詰め寄り、指をさし、激しくやり合った。審判への抗議でも出したことがないような甲高く、激しい声音だった。あまりのけんまくにヤジの男性は敬語になり「応援しているんじゃないですか」。それでも岡田監督は「言い方ってもんがあるやろ!」と怒りが収まらなかった。
 球団広報、球場係員になだめられて引き揚げた。周囲の観客が「お前が悪い、監督に謝れ」などとヤジの男性に言う。通りかかった藤川も「帰れ」というポーズで加勢しようとした。騒然としたムードはとても、死闘を終えたばかりの首位チームを取り囲むものではなかった。

 

  • あのさあ、今の状況で、ファンに逆ギレできる状態なんか。ヤジられて当たり前やないか。13.5差をパアにした監督やぞ。ファンに切れてる暇があるなら、試合中に選手、審判相手に切れてみい。いつもベンチで首振っとるだけやないか。クビフリが。「監督に謝れ」って、謝るのは監督やろ。7月10日以降の成績を見直してみい。「帰れ」やと藤川。二日前の試合で決勝点を献上したのは、どこの暴投ピッチャーやったかいのう。ヤジったおっさん、よう言うた。胸張って帰れ。
  • 優勝できなくても、CSで借りを返せばくらいに思っているんと違うかいな。嫌らしいチームになったなぁ。がっかりさ。