- 大分前に、「これ、怪獣小説として読めますから」と編集F嬢からいただいた、「タイタス・クロウ・サーガ 地を穿つ魔」(ブライアン・ラムレイ)読了。長らく積ん読本にしていたことを激しく後悔。私は「クトゥルー神話」にはまったくの無知なのだが、恐ろしく面白かった。創元社から出ていた「MM9」を再読したとき、「怪獣ものは怪獣が出現するまでが勝負」と書いたけれど、この本はまさに王道を行く展開。賛否はあるようだけれど、各人の手記という形で進んでいく構成も、やたらとサスペンスフル。ああ、いいものを読んだ……と思っていたら、最新刊(?)「タイタス・クロウの帰還」が送られてきた。何というタイミング。これも、シャッド・メルの卵のなせるわざか。
- 奇怪奇天烈な行動言動で、我々のハートを鷲づかみにしている女編集者F嬢。私は常々、彼女がテレパスではないかと疑っている。彼女をピースリー教授の許に送り込めば、シャッド・メルなんて朝飯前、クトゥールなんて一ひねり、宇宙へポイッ……世界平和に寄与してくれると信じている。