- エンターブレインより、ついに発売! 和智正喜著「仮面ライダー 1971-1973」。講談社マガジン・ノベルススペシャルとして、第一部である「仮面ライダー 誕生1971」が発表されてから実に七年。完結編「流星 1973」を書き下ろしという形で、2003年発表の「仮面ライダーVol.2 希望1972」ともども一気に収録。正直言いましてね、完結はあきらめていました。2009年になってから、第三部が読めるなんてなぁ。
- 私の中の仮面ライダーというのは、負けない、群れない、惑わない男。テレビ、漫画を含め、負けるわ、群れるわ、惑ってばかり……という惨状に新たなインプットを拒否している状態だったのだが、この「仮面ライダー」だけは違いますよ。きっちりとした、一つの作品ですよ。魂がちゃんと入っているのですよ。
- エピローグはねえ、もう泣けますよ。そう、彼はね、人知れず、今も戦ってくれているのですよ。
-仮面ライダーを頭につけた作品は数あれど、「あ、仮面ライダーが戦ってる!」と人に思わせる作品はダメだと思う。「あ、仮面ライダーが戦ってくれている」と思わせなくちゃ。