怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

  • 主治医から、身内の回復を告げられるが、同時に入院の長期化も打診される。 入院費払い続けるのは楽ではないが、払わないわけにもいかないし、病院出ていくわけにもいかないし。 もともと、銭が身につかない体質なので、別にいいのだが。
  • とりあえず、切り詰められるところは切り詰めねばならない。 病院に任せていたパジャマなどの洗濯も、自分でやることに。 病棟にあるコインランドリーで、身内のパジャマを洗濯。乾燥機で乾かし、畳んで病室に仕舞う。42歳の男が、何やってんだろうって、ほとほと惨めになった。
  • 世の中には介護もせず、入院費を払うこともなく一生を過ごせるヤツもいるんだよなぁと思い、何となくイライラし始める。自分の中でぐるぐる回っていた葛藤が、抑えきれなくなって他者に向かうーーこれは、過去の経験に照らしても、きわめて危険な兆候で、精神的にきている証でもある。 事実、帰り道、居酒屋から聞こえてくる楽しそうな笑い声が、心底腹だたしかった。人間、「魔がさす」ってのはこういう時なんだろうなと思う。