怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

介護

  • 最近、目上の方から、介護に関する相談を受ける。別に答えるのが嫌なわけでもないし、苦しい介護生活の一助になればと、私見だけれど、精一杯、答えさせていただいている。
  • でも、42歳で60代の人たちから相談されるのって、我が身の不運と孤独を証明しているようで、がっくりくる。こんな経験を30代、40代でしなければならない自分って、いったい何なんだろうとつらつら思う。
  • 介護は現在、一段落しているが、落ち着くにつれ、4-5年前、こちらの苦境を知りつつ、指一本、動かさなかったヤツらへの恨みが高まっていく。
  • 介護は絶対に法律などでは解決しないと思っている。なぜなら、介護は国民全員が経験することではないからだ。多くの人間が介護を知らないまま、年を取って行く。選ばれた一部、不幸な人たちだけが、それを背負い込むことになる。その不公平感が、介護者を蝕むのだ。逆に言うなら、介護をしたことがない者に、介護の苦しさは判らない。だから、両者は絶対に相容れない。法律などで一律の負担を求めようとしても、そんなのは無理な話だ。介護が自分に回ってくるかどうかは運だ。ジョーカーを引き当ててしまったら、もう自分の人生は終わりだとあきらめて、せっせと介護に励むしかない。後に残るのは、壊れた自分の生活と他者への恨みだけだ。