- 「東宝特撮全怪獣図鑑」、円谷編のときほど、話題になっていないようで……
- いや、今回のは円谷編とは比べものにならない労作ですよ。ツイッターなどにも書いたけど、注目すべきは、情報量ではなく、調査対象の中身である。どういう調査の仕方で怪獣の特性などをまとめ上げていったのかは判らないが、とにかく、「行け! ゴッドマン」「行け! グリーンマン」「行け! 牛若小太郎」の怪獣、怪人の類いが、重箱の隅つつくの助のごとく、克明に掲載されている。その労力! 精神力!! やろうたってできることじゃないよ。「大倉君、一つやってくれたまえ」とか言われたら、その場で狂死するよ。とにかくね、「魔法の自転車を操る妖怪」「魔法の自転車に乗っていた妖怪」「小太郎を繭でつつんだ妖怪」とか平気で書いてあるわけよ。小太郎に出てくる妖怪に正式な名前がついたのって、これが初めてなのだろう。偉業である。
- 「行け!」シリーズとはまた別に、「レインボーマン」「流星人間ゾーン」「ダイヤモンドアイ」などの怪人、怪獣群の写真、テキストは、資料価値も抜群であり、正当な図鑑として大変価値のあるものだ。
- さて、この続きはあるのか。「東映」とかやったら、本当に死屍累々、すごいことになるのだろうなぁ。