- さらば、ミスター裏目。ミスターの余波で、藤浪も能見も裏目。関本の引退セレモニーには北風が吹いとったな。
◆阪神0―6広島(4日・甲子園)
勝負に徹したはずの采配が悲劇を招いた。4点を追う5回。1死一、二塁のチャンスで、和田監督は200イニングに、あと1イニングと迫っていた藤浪に代打・西岡を送った。だが、結果は痛恨の二ゴロ併殺打。自力でのCS進出消滅に「勝って決めたいところだったけど、最後まで悔しい試合というか、ファンの皆さんに申し訳ない」と頭を下げた。
大台到達が幻と消えただけでなく、6回からマウンドに上がった2番手・能見も田中に8号2ランを浴び、致命的な6点目を奪われた。今季17度目の完封負け。藤浪は「200回にあと1イニング、15勝にあと1勝足りなかった。自分自身何かが足りないということ」と反省するしかなかった。
チームは6日からCSに向け、全体練習を再開する。7日に広島が中日を下せば、和田阪神の4年間に終止符が打たれる。「可能性がゼロになっているわけではないので、しっかり準備をしてね。選手もそういう気持ちでいてくれる」と指揮官は前を向いたが、後味の悪すぎる結末でレギュラーシーズンを終えた。