怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

へっぽ虎

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<阪神9−8ロッテ>◇3日◇甲子園
 阪神は延長10回、最後は1死満塁から鳥谷が左翼へ犠飛を打ち上げてサヨナラ勝ち。だが、ベンチの和田豊監督(52)はしばらく厳しい表情でグラウンドを見つめていた。とても勝利した指揮官には見えなかった。それもそのはず、8点という大量リードで逃げ切れなかったのだ。
 「これが野球だという…ね。絶対にすきを見せてはいけないという…ね」
 悪夢は7回だった。藤浪が6回まで2安打無失点と快投。打線も爆発して8−0と楽勝ムードが漂っていた。だが1つのミスから暗転していく。先頭今江の右前への当たりに、この回から右翼にまわった伊藤隼がダイビングしたが後逸。無死三塁と傷口を広げると、上本の失策で1失点。無失点記録が途切れた藤浪はさらに3安打を浴びて4点目を失ったところで降板。救援した高宮も1失点。あっという間にリードはなくなり、最後は松田がこの回2打席目となった今江に同点3ランを浴びてしまった。
 和田監督は、1つの采配に自戒を込めた。7回、守備固めで大和を中堅に入れると福留を下げて、伊藤隼を右翼へまわした。中堅で先発した伊藤隼は4回にも今江の打球に対して前進した後、あわてて後退。判断を誤って二塁打としていた。逃げ切る展開にもかかわらず、守備に不安のある選手に右翼を任せた。福留を休養させる理由であれば、ベンチには俊介もいた。3安打の伊藤隼を残したかったのか。この日の藤浪なら…。8点差があれば…。そんな油断があったと指摘されても仕方のない用兵だった。連敗は3で止まった。それでも藤浪が勝ちを逃し、呉昇桓を2イニング登板させた。代償は高くついた。「油断しているわけじゃないんだけど…。教訓にしないといけない」。そう締めくくった和田監督の表情は最後まで険しいままだった。

  • 昨日今日、監督になったわけじゃあるまいし、四年目やぞ。アホ、クズ、カス。

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