- フローレンスの事業報告会に行く。今年は15周年ということで、多くの皆さんのお話を聞くことができ、自分自身の関わり方をあらためて考える良い機会となった。
- 医療的ケア児の存在を知ったのが、フローレンスに寄付を始めたきっかけだが、一方で、私自身に息子ができたことが大きい。多少ながら育児にかかわり、健常児であってもこれほど大変なのか。医療的ケア児と共に歩む親御さんはさらに大変な思いをしているに違いないといてもたってもいられなくなった。
- それから数年、息子は五歳になった。正直に言うと、私の内心にも変化があった。いま、私の関心事は息子の教育だ。腐り果てた日本の教育への猜疑心だ。このままでは安心して息子を託せない。
- そんな中で、医療的ケア児への関心が薄れていったことを告白しなくてはならない。あのとき、医療的ケア児の存在を知り、寄付を行った自分とは、大分に距離ができていた。
- 今回の報告会に参加し、「いやいや、それは違うよな」と気づかされた。
- 政治との関係もある。私は今の安倍政権が嫌いだ。水虫やゴキブリと同じくらい嫌いだ。それでも、保育や教育の改善を進めるためには、政治を動かさねば何も変わらない。そのジレンマ。かつて医療的ケア児の存在を知るきっかけとなったのは野田聖子議員の活動だった。野田議員の尽力で、多くのアクションが起きたことは心に留めておかねばならない。一方で、昨今、野田議員の政治家としての振るまいは酷いもので、大いに失望している。さっさと議員なんか辞めちまえばいいとさえ思っている。政治家としての資質も魅力も皆無に成り下がった。そこの折り合いをつけることが、私にはどうしてもできなかった。今回の報告会に参加し「いやでも、それとこれとは違うよな」と気づかされた。
- とにかく、関わりは続ける。三文小説家であるため、限りなくわずかなものだけれど、関わりは続ける。フローレンスを応援したい。