怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

落語

古今亭志ん陽 宿屋の富

なんというか全体的に、軽くて適当な感じが溢れている。まぁこれはこれで良いのかもしれないけれど、枝雀師匠の高津の富などが耳に残っていると、まぁ適当にしか聞こえない。あまり良い事が言えなくて申し訳ない。

 

柳家花緑 妾馬

うまいねー。非の打ち所がないと言ったら褒めすぎかもしれないけれど、明るく楽しく、落語の真髄を味わわせてくれる。30分を超える長さで、これができる人はそういない。八五郎と大家の場面では、大家は古典らしくしっかりと、八五郎は現代的なクスグリも入れながら軽い人物で、きれいに描き分けている。後段の八五郎と三太夫の掛け合いも見事で、本当に2人が並んでいるように見える。母親の件は、少々あざとすぎる感じもあったけれど、ハッピーエンドの楽しい話、堪能させていただいた。