古今亭志ん陽 宿屋の富
なんというか全体的に、軽くて適当な感じが溢れている。まぁこれはこれで良いのかもしれないけれど、枝雀師匠の高津の富などが耳に残っていると、まぁ適当にしか聞こえない。あまり良い事が言えなくて申し訳ない。
柳家花緑 妾馬
うまいねー。非の打ち所がないと言ったら褒めすぎかもしれないけれど、明るく楽しく、落語の真髄を味わわせてくれる。30分を超える長さで、これができる人はそういない。八五郎と大家の場面では、大家は古典らしくしっかりと、八五郎は現代的なクスグリも入れながら軽い人物で、きれいに描き分けている。後段の八五郎と三太夫の掛け合いも見事で、本当に2人が並んでいるように見える。母親の件は、少々あざとすぎる感じもあったけれど、ハッピーエンドの楽しい話、堪能させていただいた。