- NHKで再放送された「伊福部昭の世界」を見る。タイトルには「ゴジラを音楽にした男」とついていたが、そんなことをするから、氏の本当の業績が世間に伝わらないのだ。内容的には充実していて、米寿の記念コンサートの模様を中心に、伊福部氏の生い立ちから現在までをうまくまとめてある。音楽についてド素人の私にも「オスティナート」、「低音、打楽器の多用」、「拍子の変化」という氏の音楽的特徴を判りやすく解説してくれた。一部ではあるが、「日本狂詩曲」、「土俗的三連画」、そして「シンフォニア・タプカーラ」が聴けたのはうれしい。「シンフォニア・タプカーラ」は百回近く聴いているが、演奏が終わった瞬間、無意識のうちに拍手をしていた。その夜のうちに、コンサートを収録したCDを注文したのは、言うまでもない。
- 「大楽必易〜伊福部昭HP〜」が充実しています。