- 新聞の「惜別」欄に、伊福部昭氏と藤木悠氏が並んで載っていた。 藤木氏の写真は「キングコング対ゴジラ」のものだった。聞けば、佐々木守氏も亡くなられたという。あまりに続けてなので、寂しい。合掌。
- 今さらながらではあるが、「封印作品の謎2」を購入。「オバQ」「サンダーマスク」と私のアンテナに触れるものがニ作取り上げられているが、最大の収穫は「ジャングル黒べえ」。恥ずかしながら、「オバケのQ太郎」5巻「国際オバケ連合」抹殺については、初めて知った。何ということだろう。
「人間でいえば人食い人種にあたる。とくに腹ぺこのときには気をつけんとな」
「なにをいうか、あれは大昔のはなしだぞ」
「オバケのQ太郎(傑作選)第5巻」 「封印作品の謎2」82P
「そんなわるいやつは死刑だ」
「たべてしまえ」
「オバケのQ太郎(傑作選)第5巻」 「封印作品の謎2」83P
- この素晴らしいセンスが、笑いが、永遠に失われてしまうなんて。あまりに悲しい時代だ。私がもし総理大臣になったら、まず「オバQ」「ジャングル黒べえ」の即時復刊、「サンダーマスクまるごと24時間」の放送を約束します。
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オバQ、記憶では、子供のころ熟読していた単行本が、まだ京都の押し入れに残っている気がしてならない。当時好物だった「カップヌードルカレー味」の汁がとびちっていたりするが、「オバケ連合」も入っている貴重品だ。今年中に一度、探しに帰ろうか。
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理由はどうあれ、かっての作品が「封印」されるのは許せない。「士農工商」がやばくとも、「気狂いは遺伝する」と口走ってしまっても、作品は作品だ。「図書館はデータを見せない」というだけで、「相棒」の一本が永遠に失われる。法律違反すれすれの行為によって、「ウルトラセブン」や「怪奇大作戦」の一本が永遠に失われる。
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私の夢は「放送禁止チャンネル」を作ることと表の日記に書いたけれど、地下運動をするのも夢だ。放送禁止作品のコピーを山と作り、発禁マンガのコピーを山と作り、飛行機や車からバラまくのだ。むろん、運動の旗は「ジャングル黒べえ」。制服は「サンダーマスク」。実際にやったら、何と何の罪に問われるのだろうか。
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「封印作品の謎1・2」はもっと多くの人に読んでもらいたい。
- スコープドッグ。