- 毎月25日の楽しみ、「藤子・F・不二雄 大全集」。第7回配本は「ドラえもん 5」「オバケのQ太郎 4」「パーマン 5」という黄金の組み合わせ。「パーマン」収録作品の中で、注目はやはり「くるわせ屋」。その手の表現をあの手この手で変更してあるのが、ある意味、勉強にすらなる。
「気がちがったようです」→「なにかあったのでしょうか」
「どうしてきゅうにおかしくなったんだろう」→「どうして急に頭がおかしくなったんだろう」
「頭にくる人が多い日だね」→「おかしくなる人が多い日だね」
「くるわせ屋は人を発狂させて、金をもらうんだ」→「くるわせ屋は人の人生をくるわせて、金をもらうんだ」
「頭をおかしくするドクがあるって」→「人をおかしくするドクがあるって」
「クルクルパーマン」→「ウヒャヒャー」
- その他、「くるわせる」が「おかしくする」になっている箇所多数。でも、被害者が叫ぶ「チーチーパーパー」は大丈夫だったんだ……。「人の人生をくるわせて」というのは、よく考えたなと思いがちだが、ストーリーとしての意味をなしていない。「ウヒャヒャー」もどうせ変えるのなら、もう少し捻ったものにしていただきたい。
- しかし、こうした話を収録してくれただけでもうれしい……というのが素直なところ。
読書
「未来世界から来た男」(フレドリック・ブラウン)