怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

貝殻を拾う子供と科学の栄光

  • 劇団桃唄309プロデュース公演「貝殻を拾う子供」を観にいく。自分の発見、発明が軍事利用され、恐るべき殺戮兵器となる。そして、それがかって捨てた祖国に対し使用されたら……。あまりに深いテーマなので簡潔に書くことは到底できないのだが、あえてまとめるとこのようなストーリーになる。一度引き込まれると、そのままラストまで、我にかえることすらなく展開していく深く熱いドラマ。大変、楽しめました。
  • 作者は怒るかもしれないが、科学と栄光、科学と未来を考えるたび、頭に浮かぶのは、怪獣映画である。ゴジラは原爆を背景に生まれた。その一方、怪獣(特撮)映画は科学万能主義にのっとって作られてもいる。私の大好きな「地球防衛軍」。科学は人類の未来を照らす光であり、世界の科学力を合わせることで、宇宙人をも撃退する。「妖星ゴラス」、「海底軍艦」、「怪獣大戦争」……人類は科学をもって敵に勝利する。「ウルトラマン」もそうだ。暗い陰なんてどこにもない。でも、「地球防衛軍」から「ゴジラ対ヘドラ」に至るまで、わずか15年。科学の理想と科学の現実。その差は全然、縮まらない。