怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

モロッコのM君と荒廃する山

  • ジャーロに載っている短編で、「最近の山はひどい」と書いたところ、「本当にそうなのですか?」と質問をいただいた。正直いって、ここ何年かはまったく登っていないので、現状は判らない。ただ、三年ほど前までひどかったのは事実。地図も持たず、午後七時ころ小屋について怒鳴られているパーティーもいたし、7時ころテント場に着き、それから既に寝ているテントの前で飯を作り始めたバカもいた。
  • 日本中の山を入山禁止にして、登山免許を持っている者だけ、入れるようにしたら良いと思う。ある程度の入山料を取っても、それは仕方のないことだ。多くの人が押し寄せ、山々が荒廃していくよりは、ずっとましである。
  • 山のことを考えていたら、かって一緒に登っていたM君のことを思い出した。以前も書いたと思うが、彼は青年海外協力隊に入り、モロッコにいる。2年間と言っていたから、そろそろ帰国するころ合いか。彼は私なんぞより、はるかに勇気あるダメ人間で、就職もせず山々をふらふらと歩いていた。彼にとって日本は、バカバカしくてやってられない国なのだろう。