- ジャーロに載っている短編で、「最近の山はひどい」と書いたところ、「本当にそうなのですか?」と質問をいただいた。正直いって、ここ何年かはまったく登っていないので、現状は判らない。ただ、三年ほど前までひどかったのは事実。地図も持たず、午後七時ころ小屋について怒鳴られているパーティーもいたし、7時ころテント場に着き、それから既に寝ているテントの前で飯を作り始めたバカもいた。
- 日本中の山を入山禁止にして、登山免許を持っている者だけ、入れるようにしたら良いと思う。ある程度の入山料を取っても、それは仕方のないことだ。多くの人が押し寄せ、山々が荒廃していくよりは、ずっとましである。
- 山のことを考えていたら、かって一緒に登っていたM君のことを思い出した。以前も書いたと思うが、彼は青年海外協力隊に入り、モロッコにいる。2年間と言っていたから、そろそろ帰国するころ合いか。彼は私なんぞより、はるかに勇気あるダメ人間で、就職もせず山々をふらふらと歩いていた。彼にとって日本は、バカバカしくてやってられない国なのだろう。