怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

マイアミとニューヨーク

Muho2006-05-16

  • 別にトップランナーにいつも影響されているわけではないのだけど、「ZAZEN BOYS」などをエンドレスで聴く。
  • そして、「CSI : マイアミ2 マイアミ、ニューヨーク合同捜査」に一撃され、あまりの面白さにふらふらとなった。

「CSI : マイアミ2」
テレビ東京で放送中のものを視聴。一家惨殺事件発生。たまたま自宅にいなかった娘だけが助かった。凶器は片刃ナイフ。母親の首は皮一枚で繋がっている状態。父親は寝室で刺され、その後玄関に向かったところでとどめを刺された。父親は娘を守るため、玄関に這っていったのだ。ホレイショは残された娘に犯人逮捕を約束する。現場で採取した痰からジェット燃料が検出。これは9 11テロで被災した者に見られる症状だ。犯人は当時、グランドゼロ付近にいた可能性がある。スピードルが回収した紙片から、レンタカー会社が判明、容疑者の名前はニック・マードックと判明。彼の住居はニューヨーク。ホレイショは娘との約束を果たすため、一人ニューヨークへ飛ぶ。だが、ニックは既に殺害されていた。その現場でホレイショはCSIニューヨークのチーフ、マーク・テイラーと出会う。二人は協力して犯人を追うことに。今年の上半期では、あらゆるもののベストになるのではないかと思う一本。これは、これは、本当に素晴らしい。ニューヨークは全編灰色でおおわれ、まるでモノトーンのような演出。マイアミとの対比が「鮮やか」。プロとプロの出会いが描かれ、くだらない縄張り意識とか足の引っぱりあいは一秒もない。二人は同じ手がかりを掴み、同じ推理をして犯人に肉迫していく。二人の別れが最高。マスコミに取り巻かれるなか、一言も口をきかず進行。気づいたときには、ホレイショの姿が消えている。そして一転、真っ赤な太陽に画面が染まり、マイアミへの帰還を体験する。ここでもホレイショは口をきかず、ただ、葬式に参列する娘の後ろに立つ。見つけた娘の唇が「THANK YOU」と動き、ホレイショがサングラスをかけてエンド。ああ、こんなにかっこいいラストを見たことない。日本のドラマにいまだ足りないものって、プロをプロとして描くことではないかと思う。発展途上の若者や新米を描くことには長けているけれど、ドラマ性の薄い「プロ」を描いたものって案外、少ない。「CSI」いつも、ふらふらになってます。ちなみに、本国ではマーク・テイラーたちを主人公とした「CSI : ニューヨーク」が放映されている。WOWOWでは放送済みなのだが、映らないのよ……。