怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

巨大キンゴジは来ないが巨大猿城を壊すが来た

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  • キンゴジはどこに行ったのかとうとう判らず、身内の調子も相変わらず。そんなさなかにやって来た宅配便。ついにキンゴジ到着かと飛びだしてみると、渡されたのはそれよりはるかに小さい箱。発送人のところには、「キャスト」とある。そう、キャストとは、食玩界の紅白歌合戦「イワクラ」の業務を引き継いだ会社だ。慌てて開けてみると、出てきたのは、「巨大な猿が城を破壊しているフィギュア」。これこそ、今をさかのぼること二年前、「巨大猿城を壊す」「巨大猿、南海で恐竜と戦う」「金属巨大猿、北極で新エネルギーを発掘する」の計三点セットとして、目の玉がポンと飛び出るほどの金額で予約を受けつけたフィギュア! 呪いの言葉とともに大金を振りこんだ自分を呪いながら、ずっとずっと待っていたのである。遅れに遅れたフィギュアは、結局、三点まとめ発送ができず、出来上がったものから順次発送する手はずになったらしい。その第一弾として、まず「城」が送られていたわけだ。商品にはお詫びの手紙が同封されていた。業務が「キャスト」に移ってからというもの、何通ものお詫び状を貰っている。たしかに、移行してから商品到着は早くなったし、住所変更などにもきちんと対応してくれているし(当たり前のことだけれど)、それなりの効果はあったと思う。しかし、「キャスト」の人たちは、なぜここまでして、業務を継続しているのだろう。ひたすらお詫びをくり返し、メールなどに返事をだし、イワクラの残した負の遺産を精算し、なおかつ、新製品までだしている。彼らをここまで燃え上がらせるものとは、いったい何なのだろう。私には理解不能である。
  • で、「巨大猿城を壊す」だが、これが恐ろしくよく出きている。コング……いや、巨大猿の毛は植毛風の加工がなされ、雰囲気絶妙。城も細かなモデルと彩色で、夢のワンシーンが何の苦労もなく(待っていた時間は除く)机の上に。しかし、ここまでくると、城を挟んだ向かいにいる人が欲しくなりますなぁ。
  • いろいろと問題はあるけれど、送られてくる商品に関しては、いい仕事してますよ、キャストさん。