- 稽古の日。
- 休日時間なので少し早めとのことだったが、運悪く、稽古場として借りいている施設にいたのは、ハズレ@因業じじい。
- 他の管理人だと、五時に鍵を渡し、「後は任せたよ」と帰ってくれる。だが、このじじいだけは、「使えるようになるのは六時半からだ」と言い張って、稽古場に入れようとしない。仕舞いにはする必要のない掃除まで始め、集まってきた人たちを追い散らす。町内に一人はいる、クソじじいと言うヤツだ。
- そもそも、六時半から稽古場を使わせたいのであれば、その時間になって初めて鍵を渡せばよい。だが、それでは、自分も六時半まで残っていなくてはならない。それは嫌なのだ。だから、散々、嫌みと説教を垂れた後、五時半には鍵を渡して帰宅していくのだ。素直に五時に渡してくれれば、それで済むのに。はっきり言って、道理に合わない。前回はあまりに失礼な態度だったので、しかるべき場所に通報しようかと、いろいろ調べるところまでやった。でも、結局、回り回って損するのはこちらだと思い止めた。
- 私が児童館に行ったのは午後五時。じじいはさっそく、「まだ時間じゃない」と嫌み爆弾を炸裂させてきた。鍵は既に他の方が預かってくれたらしい。
- 今回はもう相手の手の内も判っているので、とりあえず、ほがらかに世間話をして、懐柔する。相手はすぐに乗ってきて、「中に入って待っていればいいよ」ということになった。
- さらに世間話をしていると、稽古場の電気をつけ、「電気つけたから、中で待ってていいよ。少し暖かいから」となった。
- 早く追い返そうといろいろ試してみたが、敵もさるもの、なかなか帰らない、結局、五時二十分くらいに自転車にまたがり、去っていった。
- あんなんじゃあ、話し相手もなかなかいないだろうなぁ。寂しいじいさんなんだろう。
- 機会があれば、またアタックしてみたい。今度はもう五分、早く帰らせるのが目標。