- 二月から三月末にかけて、受賞パーティやいろいろな催しにご招待いただいたのだけれど、とても出席できる余裕もないので、すべて欠席とさせていただいた。誘っていただける内が華というのは判っているのだけれど、ちょっと無理でした。すみません。
- もし介護などがなければ、きちんと出席できていただろう。お世話になった皆さんにも、ご挨拶できたと思う。つまり、介護というのは、生活そのものを壊し、こうした機会を奪い取っていく。介護をしている者としていない者の間には、既に不公平が存在する。
- また、己の介護体験を、美談めかして語っている知識人の番組を見てしまったので、あれこれ考えてしまった。
- 介護体験を美談として語れるのは、語り手の介護が終わっているからだ。つまり、死んじまって、介護から解放されたから、語れるんだ。語っている本人は、明日から介護しなくていいんだよ。そんな知識人の思い出話に騙されてはいけない。そんな夢を見る暇があったら、現実に目を向けるしかない。
- その後、介護で鬱病になったとか、そういう番組も見てしまったのだが、それに対する持論はあまりに問題がありすぎるから、書けない。一つだけ言わせていただければ、世の中には鬱病にすらなれず、がんばって介護している人がいるんだよ。そういう人のことも、きちんとケアしてあげて欲しい。