兵庫県の井戸敏三知事は16日の記者会見で、前回の会見でNHK大河ドラマ「平清盛」を「画面が汚い」と批判した発言について「先週言った通り。明るい画質を検討してもらったらと思う」と述べ、再び苦言を呈した。
一方で「ドラマの展開は期待できる。面白くなっていきそうだ」と話した。
前回の発言翌日に300件を超える批判が寄せられたことについては「賛成の人は意見を寄せないので当たり前。作品にはいろいろな見方があってしかるべきだ。(私も)いろいろな思いがあって発言した」と述べた。
- 画面が汚いのは「演出」であり、それが理解できなかっただけのことだろう。何とも貧しい発言だとは思う。でも、政治屋に芸術などへの理解力は必要ないので、それはそれ、これはこれで考えるべきだろう。
- ただ、明確な演出意図で作られた作品に対して、それなりの権力を持つものが、しつこく異を唱え、それが報道され拡散していくことには、漠然とした恐怖を覚える。
- 今回は知事の意見があまりに低レベルで、まともに取り合う価値もないものであったから良かったけれど、これがもう少し高いレベルでの議論だったら、どうなったかーー。