- 「リーガル・ハイ」第三話、とてつもない秀作で、幸せな気持ちでいられた。最近の刑事ドラマなどにありがちな、ここは絶対にこうくる、という予測を綺麗に外しながら、それでいて、これしかあり得ないという着地にきちんと決めてくる。すごい脚本だなぁとあらためて思う。
- 野暮を承知で言うのなら、なぜ、花嫁強奪だったのだろう。見栄えがいいからかなぁ。でも、花嫁強奪した客を、タクシーには乗せないよなぁ。運転手、何考えていたんだろう。見栄え優先でつくる一コマ一コマが、ドラマ全体を作り物っぽくにしている。
- 「鍵のかかった部屋」も実は大好きで、毎回、ワクワクしながら見ている。大傑作である原作をベースにした密室の謎解きあの手この手は、とても楽しくて、演出の妙もあって、好き者としては毎回、鳥肌がたつ。
- しかし、毎回毎回、犯人役の人が、「真犯人オーラ」を隠そうともしない演技をして、それでいて、終盤で「真犯人びっくり」演出を仕掛ける意図が判らない。倒叙型に統一すればいいのに。
- 野暮の後出しジャンケンの上塗りをするなら、将棋の話は、最終戦、勝っていた方がよかったと思う。詳しく書くとネタばれが過ぎるので止めておくけど、あそこは、勝って欲しかった。