- 中村といえば、暗黒時代の帝王やんけ。あの辛気くさい面からして、幸運が逃げていくわ。さっさとクビにして寮の管理人にでもしろ。
「高給取りばっかりおるやんか」
鳴尾浜には故障や不調で2軍調整を続ける選手がいる。そのメンバーは“豪華”だ。
福留孝介、西岡剛の元メジャーリーガーコンビに4番・三塁を期待して獲得したコンラッド。捕手補強を目指しFAで補強した日高剛。さらにシーズン途中に守護神候補として獲得したボイヤーらだ。
いずれも昨年就任した中村勝広GMが5位から優勝奪回へ向け補強した選手たちだ。
実は5日現在、1軍登録選手の中に今季からの新戦力は藤浪しかいない。5月に緊急トレードで西武から獲得した高山も2軍落ちしている。
そんな状況に阪神ファンから不安の声が上がっているのだ。
暗黒時代と言われる1990年台は、編成の失敗と言われてきた。獲りたい選手より、獲れる選手を。守りの姿勢を続けたことで長らく主軸不在を強いられた。
2002年に星野仙一監督が就任。金本、下柳らFA、トレードで他球団から選手を集め、常勝球団へ路線変更。チーム改革として編成部にもメスを入れてきたが、現状では以前の姿に戻りつつある。その危機感が阪神ファンの間でもささやかれているのだ。
藤浪という未来のエースを手に入れた阪神。再び常勝球団となれるかどうかは4番の獲得、育成に、ひいては中村GMの手腕に掛かっている。