怪獣万歳!

muho2’s diary

小説を書いて暮らしている大倉崇裕です。怪獣が3度の飯より好きです。政治的な発言は控えていましたが、保険証廃止の動きで頭が沸騰し、しばらく叫き続けていきます。自分自身大病もしたし、12年間親の介護もしました。その経験からも、保険証は廃止しちゃダメ。絶対!

  • 本日は歯科医の日。治療途中であった右上の歯に詰め物をする。前回、麻酔を射ってゴリゴリ削りったところだが、これがまたけっこう痛い。固いものは噛めない程度に痛い。
  • その歯は、今年二月、左下の奥歯治療中に虫歯が見つかり、唐突に治療が始まったもの。左下の歯の治療が済んでないのに、先に始めちゃうんだぁと思いつつ、ゴリゴリ削られた。そして、削ったその歯科医は退職してもういない。
  • 前回型取りまで済ませたので、詰め物は既にできいる。あとは仮の詰め物を外し、それを調整しながら入れるだけ。前回からお世話になっているちょっと暗い顔の非常勤の先生は、レントゲンを精査し、「よしっ」とばかりに、左上の金歯を外し始めた。「あの、右上ですけどぉぉぉ」「あっ!」 俺は恨む、この診察台に俺を誘ったもの、すべてを恨む。その間、歯科医は仮の詰め物を取りだそうと躍起になっているが、接着剤が強力だったらしく、いくら引っ張ってもびくともしない。「これ外れないなぁ」「最近のジェルは強いね」いや、そんだけ強いジェルなら、もうこのままでも……。あの、けっこう痛いんですけど。バキバキバキ、「外れた!」「一度、口をゆすいで下さい。ここ、歯周病になっているのでかなり出血が……」この出血、ホントにそれだけか? まあ、いいけど。
  • 以上が、本日経験した冒険である。次回は9月。新たな虫歯の治療である。神経を抜く、いわゆる「痛い」治療だ。治療には今回とは別の先生が当たるらしい。果たして、その先生とは。次回を待て。
  • そして会計を済ませるとき、カウンターに座る女性から、「大倉さんって小説家だったんですね」と言われた。背中に電撃が走る。そこまで割れているということは、ここを読まれている可能性が高い。お、俺、何回「ヤブ」って言葉を使ったかな。まあいいさ。これを読んだ歯科医に歯の神経を抜いてもらうのも、悪くない。回るドリル、迫るペンチ、飛び散る血潮、すべては歯周病!