- 記事の言う通り「売れる本」と「売れない本」の二極化は進んでいて、編集者さんの言う通り、それは今後も進んでいくだろう。
- じゃあ、おまえはどうすんだと言われれば、「売れないんだけど、なぜか本が出る作家」を目指したい。この三年ほどは、それが実行できているように思える。自分は賞をとったり、書評家に褒められたりするものは書けない。ベストセラーなんてさらさら無理。そんな才能はない。だから、いろいろな人の意表を突くのだ。明るい舞台には背を向けて、暗がりの中で過ごし、でも時々、細い竹籤みたいなもので、誰かの脇の下をつついてやるんだ。
- 二極化なんてされてたまるか。
- どこにも属さず、誰とも深くつるまず、目立つようなことは一切せず、でも、何年かに一度、業界の人をドキリとさせる。偉い人からは不真面目だと眉をひそめられ、若い人からは小馬鹿にされ、真面目な人からは軽蔑される。それが理想。
- それでも充分、作家としてやっていけることを、若い人たちに示せればさらに最高。