- BS1スペシャル「緊急被ばく医療の闘い 誰が命を救うのか」は今も時々再放送されている。必見。これだけのことが起き、これだけのことを引き起こし、人々に塗炭の苦しみを味わわせておきながら、いまだ原発は動いている。狂っていると言わずして、何が狂っているのか。
- 今でも時々再放送されている「緊急被ばく医療の闘い 誰が命を救うのか」 中でも印象的なのが、原発から4キロのところにあった双葉厚生病院の患者たち。3月12日、重篤な患者たちは院長とともに病院にとどまっていたが退避を求められ、行き先も告げられぬままバスやヘリで次々と運び出された。
- 彼らは原発から50キロ離れた二本松市にある避難所に運ばれた。その後、ひどく汚染さているとして隔離された。DMATの奮闘にもかかわらず数名が亡くなったらしい。
- 避難所で行われた除染検査の結果、基準値を超えた場合は、衣服を全て取り、水で体を洗い流す除染が必要となった。洗い流すのは水。この日の気温は氷点下。除染をすると、低体温症で命を落とす恐れもあった。
- 3月14日に避難指示区域に最後まで取り残されている人たちの救出作戦を行った。この時、原発から20キロ圏内の病院に約1000人の高齢者が取り残されていた。除染検査のため拠点である保健所に戻ってきたバスには、医師も看護師も持っておらず、椅子から転げ落ち頭から血を流している高齢者もいた。
- 患者達を乗せたバスは受け入れ先も決まらぬまま、長時間過酷な移動を余儀なくされた。その間、必要な医療を受けられず衰弱する患者が続出。備えを欠いたまま決行された救出作戦は多くの犠牲者を出した。
- 自力で体を支えられないお年寄りが、バスで移動中床にずり落ち、座席の下で折り重なっていた。