- 作家志望と思われる方から、「いまだにボツは発生するのか?」と質問をいただいた。せっかくだからお答えする。ボツは存在するなんてものではない。私だけかもしれないが、年中ボツである。適当に思い起こしてみると、2000枚以上は軽くはボツになっている。さらに、現在、宙に浮いているものはおよそ1500枚。それでも、一年前は倍の3000枚あった。おかげさまで半分にすることができた。ありがたいことである。むろん、ボツになるにはそれなりの理由があるわけで、大半はそれを書いた私の責任。いろいろ助言をいただき、まったく別の作品として生まれ代わったものもある。だから、すべてが紙屑になったわけではない、念のため。もちろん、自主的に書き直す場合もある。例えば「七度狐」には三人しか死なないバージョン、緑が出てこないバージョン、山崩れが起きるバージョン、駐在が出てこないバージョン、犯人が違うバージョンなど、何だか書いた本人も訳が判らんほどいろいろなバージョンが存在する。
- ボツも大変だが、ショーケースの中味が減らないのも大変。誰か買ってくれー。
- 今日の日記はなんだか大人っぽい。ふふ。
読書
「ブラッククロス・下」(グレッグ・アイルズ)読了。