- 今月号の小説推理にて発表の「第29回小説推理新人賞」の受賞作、湊かなえ氏の「聖職者」は鬼気迫るというか、素晴らしい出来だった。改行が少なく、ページを見た瞬間は「えっ!」となるが、読み始めればそんなことどうでもよくなる。まだ間に合うと思いますので、ぜひご一読を。(2020年追記・「聖職者」は後に長編として生まれ変わり、それが「告白」である)
- 昨年の松本清張賞の「一応の推定」といい、幻冬舎の「氷の華」といい、ハイレベルな作品がポンポン現れている。ミステリーの未来もそんなに暗くはないのかな、と思う。もっとも、「ミステリー賞をとった人が、ちゃんとミステリーを書いていること」が大前提なわけですが。
- エミー賞の候補が発表。コメディー部門の主演男優賞には、やっぱり、モンクさんがノミネートされていた。「ソプラノズ」が圧倒的だけれど、「HEROES」の健闘も光る。で、日本での放映は「スーパードラマTV」に決まったとか。うえー、大丈夫なのかなぁ。あそこに任せておくと、放映は遅れるし、下手すると途中で打ち切るし、ろくなことがない。ものすごく心配。「スーパードラマTV」で見ているのは「ER」だけだしなぁ。(http://www.tvgroove.com/articles/article.php?n0101244)